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一躍、時の人に [日々雑感]

先日、面白いサイトを見つけました。

「MAG MY PIC」というサイトで、自分の顔写真をアップロードすると、アメリカの有名な雑誌の表紙を飾ることができるというものです。

たとえばこんな感じ

か、かっこええ~!!

惜しむらくは、このサイトのラインナップで日本人に馴染みのあるのはこの「National Geographic」と「TIME」、「VOGUE」くらいのもので、あとは純粋にアメリカ国内のみの雑誌なんで、よく分からないのが多いです。

日本でも「AERA」とか「SPA!」なんかのバージョンができればいいですね~。


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The Devil Wears Prada [日々雑感]

少し古い話ですが、冬休みにDVDで「The Devil Wears Prada」(邦訳「プラダを着た悪魔」)という映画を観ました。

プラダを着た悪魔 (特別編)

プラダを着た悪魔 (特別編)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/04/18
  • メディア: DVD


この映画は以前に飛行機の機内上映で観たことがあったのですが、英語字幕無しだった為に、恥ずかしながら話の筋を追うのが精一杯で、会話のディテールがさっぱり理解できなかったのです・・。

ということで英語字幕つきでもう一度観てみたのですが、想像以上に楽しく、また考えさせられる映画でした。

『ジャーナリストを目指してN.Yに来たアンディはファッション誌「ランウェイ」の編集長、ミランダのアシスタントとして勤めることに。しかし、彼女は厳しくかつ人使いが荒い。24時間携帯で仕事の指示が飛び、振り回されるアンディ。しかし、彼女は負けなかった。野暮ったい彼女はファッションを磨くことでミランダの求めるものに近づこうと努力する。そしてやっとミランダの信頼を勝ち取るが、その代償はあまりに大きかった。 (Amazon.co.jpより抜粋)』

というようなあらすじの映画なのですが、メリル・ストリープ演じるミランダのキャラが秀逸です。

上記のように、ミランダは常に公私構わず部下を人間とも思わぬやり方でこきつかい、容赦ない叱責を浴びせる鬼上司です。これだけでは単なるイヤな上司、という話になってしまうのですが、彼女のすごいところは、有能であるというだけでなく、恐らく社内の誰よりも職務にcommitしている、という点です。

まず彼女は、帰宅してからも毎晩必ずその日の最新バージョンの雑誌原稿に全て目を通し、明日以降の指示を行います。

また部下の仕事に関しても、部下が神経を磨り減らすほど丹念に、そしてきびしくその仕事ぶりをチェックしていきます。

そして、生業であるファッション業に関しては他の誰の追随も許さない経験、知識を持っていると同時に、その職務を誰よりも愛し、高い誇りを持っています。

つまり彼女は、社内で高慢かつ横暴とも思えるような振る舞いに及ぶ一方で、誰よりも仕事に対して情熱を持ち、ひたむきに努力を続け、部下に対しても目を配る、というビジネスマンにとって当たり前のこと、つまり、本当は誰にも出来ることなんだけど、実際問題我々のような凡夫にはなかなか真似のできないことを、ひたすら極め続けているわけです。

そして、敏腕編集長として功なり名を遂げた後でも、彼女は権勢欲のみに囚われることなく、ただひたすら妥協を許さず、仕事のクオリティを追及していきます。

彼女が職場において皆から恐れられているのは、単に暴言を吐いたり人をこき使ったりするからだけではなく、彼女の実力及び、職務に対するそのストイックさに、主人公であるアンディを始め、職場の皆が畏敬の念を払っているからではないでしょうか。

話の途中、ミランダの暴挙に愛想を尽かしたアンディはfaggy(ゲイっぽい、というスラング)な上司に

「私はこんなに努力しているのに、ミランダは私をちっとも認めようとしてくれない」

と不満をぶつけるのですが、彼は

「お前はまだ努力もしていないし、仕事に対する情熱すら持っていない」

と諌めます。なぜなら彼は、ミランダの傍で彼女の常人離れした仕事に対する情熱と献身を長年傍で見続けてきているからです。

ここから導き出されるのは(SouthPark的に言う「You Know, I Learned Something Today」です)、大事なのは才能でもなく権力でもない、努力し続けることだ、という当たり前の命題です。

それは当然、MBAホルダーに関しても同じことが言えます。

MBAは弁護士等のサムライ業のような法律で規定された独占業務を行うことのできる資格ではありません。なので、MBAホルダーが卒業後に会社の同僚に対して優位性を持ち得るとすれば、それは在学中の二年間で各種のビジネススキルを磨く努力を彼ら以上に行ったことによってだと思います。

故に、MBAホルダーはMBA卒業後に何の研鑽も積まないようであればその肩書きの賞味期限なんてすぐ切れてしまうし、周りに自分以上に努力している同僚がいればすぐに追い抜かれ、まさしく「名ばかりの」MBAホルダーという汚名を着せられることになるリスクすら孕んでいるのでは・・そんなことを考えさせられました。

職務に対する情熱を持ち続け、誰よりも努力し続ける・・、MBAで学ぶ知識やテクニック以前に、非常に大切なことがあることを思い出させてくれた映画でした。


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Deltaの欲求5段階説 [日々雑感]

マズローの欲求5段階説という説によれば、人間の欲求というのは1)生理的欲求2)安全の欲求3)親和の欲求4)自我の欲求5)自己実現の欲求の5段階に分かれるということです。言うまでも無く1)の欲求がより人としての活動の根源に関わるものであるのに対して、5)の欲求はより高尚な、もっといえば贅沢な欲求ということが言えるのではないかと思います。

私はこれに習い、Deltaの欲求5段階説というものを提唱したいと思います(あるいはNWAの欲求5段階説、でも可)。言うまでも無くDeltaとはデルタ航空、NWAとはノースウェスト航空のことです。

この理論によると、両航空会社の飛行機に乗る乗客の欲求は 1)飛行機が墜落しない欲求 2)手荷物が無事に着く欲求 3)フライトがキャンセルにならない欲求 4)フライトが遅延しない欲求 5)まともなサービス(機内・機外)を受けられる欲求、の5段階に分けられます。

デルタ航空とノースウェスト航空はアメリカの航空会社の中でも最も低い料金によるフライトサービスを提供している会社だと思いますが、我々はその安さと引き換えに様々な代償を覚悟しなければなりません。

とりわけ、最も高次の欲求として位列する 5)まともなサービスを受けられる欲求、に関しては頭から捨ててかかったほうが良いでしょう。チケットは比較的高額だけど機材が新しく、ホスピタリティ精神溢れる日本人のフライトアテンダントがもれなく付いてくるJALやANAと違い、DeltaやNWAは機材も恐ろしく古く(エコノミー席に個人ビデオモニターが配備されている確率はほぼ絶無)、フライトアテンダントもやたらフレンドリーではあるけれども忘れっぽくて気のきかない(さすがに悪気はないみたいだけれども)大雑把な人ばかりです。また、チェックインカウンターではフライトサービスを売ってるのかケンカを売ってるのか分からないくらいの顧客をナメきった対応をかましてくれます。

しかしまあ、飛行機はあくまで交通手段であってホテルではないのだから、別に機内・機外でのサービスが悪かろうが目的地に無事着けばそれでいい、と割り切ることも可能です。

しかし、そんな謙虚な願いすら叶えてくれないのがアメリカの航空会社の恐ろしいところで、3)フライトがキャンセルにならない欲求 4)フライトが遅延しない欲求、という我々の2つの欲求すらも、しばし「天候の為」という水戸黄門の印籠的キーワードによっていともたやすく打ち砕かれます。

七面倒くさい荷物検査を無事パスし、搭乗口に定刻30分前から律儀に集合している我々をよそに、搭乗開始時刻になっても一向に動き出す気配の無い空港職員達。ここは実は搭乗口ではなくて空港職員用の団欒スペースなのだろうか?と不安になるほど彼らは自分達の談笑に集中し、搭乗開始時刻の遅れなど一向に構おうともせず、待ちぼうけをくらっている我々乗客に対しても放置プレイに徹します。そして搭乗ゲートに響く無常のアナウンス

「本フライトは天候不良のため出発時刻が2時間ほど遅れます」

そんな噴飯もののアナウンスにも死んだ魚のような目で虚ろに聞き従うアメリカ人乗客達…一体全体、彼らは航空会社にロボトミー手術でも施されているのでしょうか?

他に代替となる交通手段があるわけでもなく、いつか日はまた昇る、朝の来ない夜は無い、と自分に言い聞かせながら健気に待ち続ける私達…そんな我々をあざ笑うかのように

「本フライトは天候不順の為、キャンセルされました」

と、悪びれるでもなく堂々と宣言するアナウンスの声。こうなったら航空会社のカウンターにいって代替便のチケットをもらわなければならないのですが、既にカウンターは旧ソ連の食料雑貨店並みの長蛇の列です。

で、果てしない時間の流れの果てにようやく自分の順番が回ってきます。もう面倒くさくてしょうがない、という気持ちを露骨に表情に表しながら端末を叩く空港職員の黒人のおばちゃんの前で、少しでも早い代替便が取れますように、と祈るような気持ちで待つ我々乗客。

しかし大抵の場合、元来の、直行便でいけば2時間足らずのルートの代わりに、どっかのハブ空港までの1時間30分のフライト+待ち時間3時間+ハブ空港から当初の目的地までの2時間のフライト、というようなフライトコンボを提供されます(しかも最終到着時間は深夜12時30分、というようなオマケつき)。最悪の場合は次の日の便に回された挙句、天候不順だから補償費用は出ないのでホテルは自腹、というようなシナリオもあるので、それに比べればマシですが…。

ここで気をつけなければならないのが、上記のような理不尽極まりない通告に対しても、決して気持ちを取り乱してはならないということです。特に、カウンターの職員に対して怒りをぶつけるのは厳禁です。

顧客至上主義という価値観を徹底されている日本のサービス業における顧客窓口と異なり、どうもアメリカの航空業界の顧客窓口職員というのは、顧客を自分達職員よりもヒエラルキーの低い存在とみなしているようです。

なので、「打てば響く(クレームが来れば謝罪する)」といった感じの日本の顧客窓口の対応と違って、アメリカの航空業界では「目には目を、歯には歯を」といった感じで、こちらがクレームを付けるとあちらが逆ギレしてくるケースが多いです。

顧客「俺のフライトはいったいどうなってんだよ!」

職員「知らねーって」

顧客「乗り継ぎ乗れなかったらどうしてくれるんだ!」

職員「だから知らねーって」

顧客「責任者呼べ!」

職員「勝手にしろって」

ってな感じで、クレームをつけても溜飲が下がるどころか、ますます不愉快な気分になるだけなのです。そして結局、クレームの行き着く果ては時間の浪費だけとなり、事態は一向に好転しません。

ということで、結局我々にできるのは「悟り」の境地に入り、ただひたすら従順に彼らの提供する著しく条件の悪いオプションを甘受することだけなのです。自己主張の強いアメリカ人が、こと空港においてだけはひたすら従順な姿勢を見せるのは、恐らく皆がこの「悟り」の境地に入っているからなのでしょう…。

ということで、もう譲歩できるものは全て譲歩して、半日遅れ、もしくは一日遅れでようやく目的地に到着した我々を待ちうけているのが2)手荷物が無事に着く欲求、の喪失です。

Baggage claimのベルトコンベアの前で待てども待てども流れてこない我が荷物。おそらく自分の乗る便が変更されたのにも関わらず、預け荷物にはその情報が紐付けされていなかった為、今頃どこかの空港にひっそりと放置されているのでしょう…。

ここまで来ると、精神的にも体力的にも完全に疲れきっていて、怒る気力もありません。怒る気力があるのなら、既に予定が遅れていて荷物も無いという状況において今後の予定をいかにマネージするかということに力を割いたほうが懸命だと思います。

ということで、我々に残された欲求はもはや 1)飛行機が墜落しない欲求、くらいしか残ってないのですが、恐らくこのままではこの最後の願いすら、きっとアメリカの航空業界では叶えられなくなる日が来るのではないでしょうか。

ここまで読んでいただいた方はお分かりかと思いますが、これらの知見は全て私の個人的な実体験に裏打ちされたものです。今までのわずか一年半のアメリカ生活の中で、フライトがキャンセルされた経験は3度、フライトが定刻通りにつかなかった経験は数え切れないほど、カウンターの黒人のおばちゃんにナメきった対応をされた経験は忘れようとしても忘れられないほど、です。

もし、いま私が道端で拾ったランプをこすったら出てきたランプの精に願いことを三つまで叶えてあげると言われたら、

①Delta航空をこの世から滅殺する
②NW航空をこの世から滅殺する(ただし溜まってるマイルだけは振り替えさせる)
③残りの全てのアメリカの航空会社の職員に、90度のお辞儀と共に「ありがとうございます、お客様は神様です」と言わせる特訓を毎日3時間義務付ける

の三つを叶えてもらいます。マジで。

今回は怒りのあまり、いつにも増して長い上に退屈な文章になってしまいました・・・が、これも全てDeltaとNWAのせいです。ジャニー喜多川風にいうと、「ユー消えちゃいなよ」って感じです、本当に(しつこい?)


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ホワイトカラーは残業代の夢を見るか? 「家庭団らん法」発言編  [日々雑感]

折からの物価上昇、賃金抑制に喘ぐサラリーマンをあざ笑うかのように、先日、舛添大臣によるホワイトカラー・エグゼンプション法案を「家族団らん法」へと改称せよ、との発言がありましたね(ホワイトカラー・エグゼンプション法案に対する私の考え方は以前の記事にて述べたとおりです)。幸いなことに直後に安倍首相が辞任となり、恐らく舛添厚生大臣の続投の可能性は低いでしょうから、この頭悪すぎる法案名が通ることはないでしょう。

しかし、以前に国会にて本法案の審議見送りが決まったばかりなのに、新任の厚生大臣がいきなりこのような発言をするというのは、恐らく背後に依然として本法案の成立を強力に推し進めようとする厚生官僚の存在があるのではないかと思います。

この発言がニュースになった当初は、舛添大臣がホワイトカラーエグゼンプションという名前はややこしいから「家族団らん法」に改称しろと指示した、という2~3行の短い報道しか行われなかったので、そのあまりにもサラリーマンの実情を無視した、目くらまし的な、安易過ぎる発言により、恐らく瞬時にして全国に数十~数百万人レベルのアンチ舛添派を産んだのではないかと思います。

ただ、舛添大臣もさすがにそこまで短絡的な意味合いでこの発言をしたのではないようで、下記のブログにあるように、その後の記者会見にてこの発言の真意を説明していたようです。

EU労働法政策雑記帳 「舛添大臣 on ホワエグ」

この会見を読む限り、舛添大臣はどうやら①サラリーマンの勤務時間にメリハリをつけるきっかけとする為に、そして②クリエイティブな職種における報酬体系を適正化する為に、「家族団らん法」(笑)の存在が必要と考えていて、そのバックボーンとして、氏の欧米滞在中に体験した欧米人のライフワークバランスに対する考え方へのシンパシーがあるようです。

確かに氏の言うことにも一理はあり、これが「TVタックル」に毎週出演していた当時の一マスコミ人としての氏の発言であれば許容できないこともないのですが、一国の労働政策を担う厚生大臣の発言としては、あまりにも楽天的すぎるし、深みがなさ過ぎると思います。

まず、②クリエイティブな職種における報酬体系を適正化、という点に関してですが、その問題意識は全くもって正当なものの、それに対する対応策として、「家族団らん法」(笑)を用いるというのはまさに「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」(鶏をさばくのに何も牛刀を使う必要はないやろ?という意味の故事成語)ということではないでしょうか。果たして大臣のいう、常に高度なクリエイティビティの伴う仕事をしている人、というのはいったいサラリーマンの総人口において何割を占めるというのでしょうか。

舛添大臣はクリエイティビティを伴う職種の仕事スタイルとして「私なんて学者だったから、ぼーっと考えている。ばかじゃないか、あいつはって言うけど、ぼーっと10時間考えた最後の1分間に、ニュートンみたいにパッと、こうひらめくわけですから。」という経験談を語っていますが、学者の経験談をサラリーマンの話に一般化してどーする!って感じです。

よく本法案を議論する際に、ホワイトカラーの仕事にはクリエイティビティが伴う(つまり、必ずしも時間の経過と共に仕事の成果が蓄積されないということ)、といわれますが、自分の仕事、あるいは会社内の他の人の仕事を見渡してみて、果たして一般のサラリーマンにおいて、一日の中でクリエイティビティに費やす時間が何分あるというのでしょうか?せいぜい最も多い人でも一時間かそこらのはずで、残りの殆どの時間は、ルーチンワーク等の実際に手を動かして行う「時間の経過と共に成果が蓄積される仕事」だと思います。

確かに時として企画職などではBig Pictureを描く等、高度なクリエイティビティが要求される仕事もありますが、それだって「今日中にやれ」と言われることなんてないわけで、通常は一週間ないし一ヶ月の猶予が与えられます。じゃあその一週間の間はずっと机に座って「一休さん」みたいに「ポク、ポク、ポク、チ~ン!閃いた!!」みたいなことをしているかというと、そんな奴はいないわけで、大抵の人は就業中はその企画に関する資料集めや通常のルーチンワークをこなしつつ、仕事時間外の通勤時間やお風呂に入ってる時間等、プライベートでゆっくり考える時間のある時に、何かアイディアをひねり出す努力をしているのではないかと思います。それが庶民的なサラリーマンとしての就業経験から蓄積される実感です。

恐らく舛添大臣のいうような常に高度なクリエイティビティを必要とされ、なおかつ就業時間中にそれについてじっくり考える時間のあるサラリーマンなんていうのは、極一部の外資系インベストメントバンカーとか電通のクリエイティブなんちゃら部、なんていう超エリートサラリーマンくらいのもので、残りの99%のサラリーマンにはそんな贅沢な環境は整っていないものと思われます。

そのような全体の1%以下の環境のサラリーマンの「働き方の革命」(舛添大臣談)の為に、経団連のいう「年収400万以上」みたいな桁外れに大きな括りを使ったりしながら法案を議論することを「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」というのではないかと思うのです。

以上が②クリエイティブな職種における報酬体系を適正化する為、に対する私の問題意識で、①サラリーマンの勤務時間にメリハリをつけるきっかけとする為、に対しての本法案の議論の仕方には更に大きな問題があると私はおもっているのですが、今回は記事が長くなりすぎたので、続きはまた機会があればということで・・。




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30+1 [日々雑感]

今日は私の31歳の誕生日でした。

去年、渡米直後にアメリカの地で迎えた三十路の誕生日、それからもう一年も経つとは・・。
そしてもう31歳になるとは・・。

年を取るショックを満腹中枢で癒すため、久方ぶりに朝から「Golden Corral」へ行きました。
日本への一時帰国や欧州外遊を挟み、約2ヶ月ぶりの超アメリカンフードの堪能です。

久しぶりに食べるアメリカの味は・・・やはり大味。日本食、ヨーロッパ食の生活でここしばらく舌が肥えていたので、余計にそう感じます。

なんというか、改めて考えるとアメリカの食べ物には

①甘い
②すごく甘い
③しょっぱい
④すごくしょっぱい

の4パターンしかない気がします。そのせいで、バイキングに並ぶ食べ物は数あれど、どれを食べても同じ味がする気が・・。日本に一時帰国する前はあんなに夢中になって食べていたアメリカンフードですが、ここにきて夢から覚めた思いです。

で、一通り食べ終わった後、テーブルについているウェイトレスさんに、「何か誕生日のサービスはないの?」と聞いてみると、

「They sing...」

との短い答えが。勿論、

「じゃあ歌ってください」

とお願いします。

すると、五人ほどのウェイター、ウェイトレスさんがテーブルの5メートルくらい手前からリズムを刻んでこちらに接近してきます。

そして私を取り囲み、「ハピ、ハピバスディ」の歌を歌ってくれました!

いや~、この「歌を歌ってくれる」というサービスは、アメリカのレストランではけっこう目にするのですが、いざ自分がやられてみると

めちゃめちゃ恥ずかしい!!

ですね。よくみると、歌っているウェイトレスさんも少し恥ずかしそうです。

歌い終わった後、まわりの席の人達も拍手をしてくれたのですが、彼らの顔をよく見てみると、祝福の笑みというよりかは「失笑」に近い感じです・・。となりのテーブルに座っている黒人の兄ちゃん達も、「おいおい、勘弁してくれよメ~ン!!」みたいな感じの半笑い状態です。

まあとにかく本当に恥ずかしかったけど、31歳の良い思い出になりました!


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そうなんです! [日々雑感]

昨晩、テレビでトム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」を観ました。

FEDEXで勤務するトム・ハンクスが仕事中に乗っていた飛行機が墜落し、タヒチ周辺の海域に沈没。トム・ハンクスはなんとか一命を取り留めたものの、救命ボートに乗って流れ着いた先は椰子の木の生い茂る小さな無人島。救助船も全く助けに来る様子もない。そしてトム・ハンクスのサバイバルが始まる・・。といった内容なのですが、実は私はこういった漂流もの、あるいは遭難ものの読み物、映画が大好きなのです。

漂流もので言えばヨット漂流後27日間の闘いを書いた 「たった一人の生還」(佐野三治)、江戸時代に鳥島に漂流した船乗りを描いた「漂流」(吉村昭)、「蝿の王」(ゴールディング)、アニメで言えば「ふしぎの島のフローネ」なんてのもありましたね(『漂流教室』は微妙に違いますが、これまた名作ですね)。遭難ものでいえばなんといっても新田二郎の「八甲田山」やスコットの「世界最悪の旅」、ノンフィクションでいえば「ミニアコンカ 奇跡の生還」(松田宏也)や「空へ」(ジョン・クラカワ-)、「いまだ下山せず!」(泉康子)等の遭難ドキュメント、また、映画「K2」なんかも良いです。

もとはといえば大学時代に所属していた山岳サークルの勉強会の為、大学山岳部の公開する遭難報告書を読み漁り始めたことが興味の発端です。山の遭難というのはある種特殊なところがあって、人が一人亡くなっているというのに、死亡推定時刻前後の遭難者の行動、現場の状況、目撃者等の情報が一切無い場合が殆どで、ひどいときには死体すら発見できず、警察ですら憶測の憶測で事故報告書を書くしかないわけです。つまりそこには、事故に至るまでの瞬間に一体何が起こったのか、ということについて永遠に解けない謎、ミステリーが存在するんですね。

また、漂流、遭難ものは人間ドラマの宝庫です。精神的・肉体的に極限の負荷を与えられた環境下で、時として人格が崩壊するほどの恐怖、苦痛を如何に克服し、その究極の瞬間を生き延びるか、というテーマに対し、喜び、愛情、怒り、悲しみといったむき出しの人間性が浮かび上がってくるのを目にすることができます。

「キャスト・アウェイ」は肉体的な生存条件はそこまで厳しくないものの、無人島に一人という孤独にさいなまれたトム・ハンクスが、一緒に流れ着いたバレーボールにウィルソンという名前をつけ、あたかも生身の人間に対してのように話しかけ、しまいにはバレーボールが彼にとってかけがえのない存在になっていく点に、一風変わったリアリティがあって面白かったです。

で、この映画を観終わって、結局何が言いたいのかというと・・・

「アメリカのケーブルテレビ局はアホ!」

ってことですね。

第一に、CMが長すぎる!2時間20分の尺の映画なのに、放映時間が3時間。CM終わって、ちょっと物語が進んだかと思えば、またすぐに延々とCMタイム・・・。3時間中40分がCMですよ。最後のほうは、いったい自分が映画観てるのかCM観てるのか分からなくなってきたほどです。日本のように視聴料払ってないならCMが入るのも分かりますが、いちおうケーブルテレビは金払って契約してるのに、なぜこんな大量の広告を見せられなければいけないのでしょうか。

第二に、視聴者への配慮がなさすぎる!「キャスト・アウェイ」のラストにはアメリカの叙情と郷愁が交錯したようなちょっち感動的なシーンがあったのですが、ラストシーン後、画面が暗転してスタッフロールが流れようかという瞬間に、「さて、次の時間からは史上最大のタイフーンに大興奮!の『パーフェクト・ストーム』が始まるよ!!」とまくしたてるようなナレーションが・・。って、ちょっとは余韻にひたらせろや!こっちは感動しとるんだよ!!しかもスタッフロールは早送りしてるし・・。

あと、ケーブルテレビって一見チャンネルが多くて面白そうですが、その大半は全く見る価値のないチャンネルばかり。延々と天気予報とか神父の説教とかつまんないホームコメディとか・・。映画も、実は同じ映画を何度も何度も放映しています。「スターウォーズ」とか「ロッキー」とか「宇宙戦争」とか、いつテレビつけても放映してる気がします(『パーフェクト・ストーム』も2~3回やってたと思います)。

日本のテレビもよくくだらないと言われますが、同じくだらないなら金払う分だけアメリカのほうが損した気分になりますね。(あ、でも「サウスパーク」と「ファミリー・ガイ」だけは最高です)

キャスト・アウェイ

キャスト・アウェイ

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2005/01/01
  • メディア: DVD


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合理性だけが人生じゃない! [日々雑感]

うちの奥さんからこんなものを教えてもらいました。

「Registry」といって大手小売の「Target」や「トイざラス」なんかがやっているサービスで、要は結婚式や出産など、知り合いから贈り物を沢山いただくイベントの際に、

1:(結婚 or 出産する)当人達が本当に欲しいと思っている品物を決める

2:それらの品物を上記小売店のネットショッピングサイトで探し、マイページに登録

3:結婚式やベビーシャワー等のイベントの招待客に自分の登録した品物のリストがあるマイページのURLを送る

4:招待客はそのサイトから当人の欲しがっているものを確認し、直接そのサイトからオンラインで注文したり、近くの店に買いに行く

その結果として
1:当人達の本当に欲しいものと招待客の送りたい物のミスマッチの解消
2:ショッピングサイトの売上げが増える

というまさに「Win-Win」の関係が成り立つビジネスモデルなわけです。これはスゴい!なんて画期的なんだ!!まさにKing of 合理主義!America of America! ♪O say, can you see~♪って歌いたくなりますね!

日本だと、キャバクラ嬢やホストの誕生日に絶大な効果を発揮しそうです。ドンキホーテなんかとコラボレートした日にはこれ最強!って感じではないでしょうか(あ、でもネット経由で郵送すると会いにいく口実がなくなるな・・)

しかし同時に、それでいいのかアメリカ人よ!?という気持ちにもなりますよね。

「つまらないものですが」といいつつ奥ゆかしく風呂敷包みを差し出したり、「喜んでもらえるかな・・」と思いつつプレゼント選びに悩む、そんなささやかながらも微笑ましい風景は消えていってしまうのでしょうか・・。

しかしここはアメリカ。車を出てわずか数十歩歩くのも嫌(ドライブスルーを使う)、スクランブルエッグ作るのに卵を割るのも嫌(あらかじめ溶いた卵が紙パックに詰められているのを買う)、夏と冬で衣替えするのも嫌(冬でも室内を暖房で無理やり夏のようにして半袖で登校する)な彼らのことですから、あと数年もすれば「プレゼントに何を送るか迷う」という現象は綺麗さっぱり消えてなくなることでしょう・・。果たして彼らの合理性の行き着く先とは・・?


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Would you go with me? [日々雑感]

私は普段から音楽をそんなに聴かないほうなので、邦楽は無論のこと、洋楽にも全然詳しくないのですが、さすがに日々の生活の中で耳にする機会の多い音楽に関しては少しずつですが興味が芽生えてきます。

そんな中で、最近(というか半年以上前からラジオでほぼ毎日流れてるんだけど)気になってる曲がこちら

Josh Turnerというカントリー?ミュージシャンの「Would you go with me?」という曲です。
この歌、初めて聴いたときからなんだかいい歌だな~という印象はあったのですが、アメリカでもかなりのロングランとなっているみたいです。車の中でラジオをつけていてこの曲がかかると、ついうれしくなってしまいます。

でもGoogle Japanで検索してもあまりヒットしないので、日本ではあまり売れてないのかもしれませんね。しかしとてもいい曲なので、聴いたこと無い人はこれを機に是非試聴してみてください!

(にしても、PVの冒頭で少年少女が見つける粉はなんなのでしょうか?昔の住人の遺灰?まさかギャングの隠したコカインとかではないと思いますが・・。でも二人ともなんかトリップしてるんだけど・・)


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ホホホイ!ホホホイ!ホホホ~イホイッ!! [日々雑感]

我々日本を離れている留学生にとってもはや無くてはならないものになっている「You Tube」ですが、アメリカ人のクラスメイトも同様に大好きなようで、休み時間中に何かの面白動画をみては、みんなでゲラゲラ笑って大喜びしています。

で、今日の授業の休み時間中、隣の席に座っているタイ人のクラスメイト(女性)が、「ハイペリオン、あなたこれ知ってる?」と聞いてきたので何だろうと思ったら、You Tubeに投稿されている「ガキの使い」のビデオでした。しかも「笑ってはいけない高校」の回で品川庄治の庄治が「平成のパピプペポ」を踊ってるやつ・・。

庄治が「パピプペポ・・」と踊りだすと「これ最高!ハッハッハッ!!」と大喜びしています。

休み時間中、みんなが外に出ていて閑散としてる教室で、彼女のPCから「デ・デ~ン!」という効果音と共にダウンダウンの岡本マネージャーの「松本、遠藤、アウト!」というアナウンスが流れるのを聞いているのは、なんとも不思議な気分でした・・。

他には、ほっしゃんとかもお気に入りのようで、彼女は私以外にも近くのアメリカ人生徒に「ちょっとこれ見てみてよ!」と動画を見せて回っていました。

アニメ以外にも世界に通用する日本の文化がここに!と一瞬誇らしい気分になりましたが、ほっしゃんが例によって鼻からうどんを食べてる画像を見て「Oh!God!!」とか喜んでる(?)アメリカ人同級生に囲まれていると、誇らしい気分というよりは、どちらかというと恥ずかしい気持ちの方が強かったような・・。

ココリコの田中や山崎邦正を指して、「その彼も、この彼も知ってるわ!」と、テンションがかなり上がっている日本のお笑い通な彼女(ただし、日本語は分からないのでリアクション芸人限定です)。今度、ココリコ遠藤の「ホホホイ」の動画のURLでも教えてあげようと思います・・(既に知ってる可能性が高いですが)。


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ホワイトカラーは残業代の夢を見るか? [日々雑感]

年末にかけて、ホワイトカラーエグゼプション制度導入に関する報道が少しあったようですね。
現在日本にいない私にはこの問題が新聞にどの程度記事として取り上げられているのか、
テレビでどれだけの頻度で報道されているのか実感として捉えることができないのですが、
制度対象者である一般的なサラリーマン諸氏における認知度はどの程度のものなんでしょうか?

とにもかくにも、この制度における日本の労働環境の現状認識、将来展望のユルさはなんなのでしょうか?日本経済を下支えするサラリーマンに対する敬意や誠実さのカケラも感じられません。

制度そのものの賛否もさることながら、私には、日本のサラリーマンの給与体系だけでなく、働き方やライフスタイルすらも劇的に変えてしまうであろう本制度が、国民的議論を経ないまま国会に提出されようとしている今の日本の状況にかなり危機感を感じます。

日本の庶民の代表たるサラリーマンの生活に多大な影響を与えるであろう本制度の導入は、消費税率アップや郵政民営化よりもよほど大きな、国民全体で考えるべき問題だと思うのですが、社会の木鐸であるべき新聞やテレビは何故この問題の追求に本腰をあげようとしないのか、理解に苦しみます。

トヨタやキャノン等、マスコミに多額の広告収入をもたらす巨大企業の総意である経団連の方針に対し異を唱えることにおいて、大マスコミが逡巡しているという図式が万が一存在するとしたなら、もはや日本はグルグル回って堕ちていくしかないように思います・・。

アメリカにおける製造業、サービス業の質の低さを目の当たりにすると、自然資源に恵まれない小さな島国である日本における経済の強さは、勤勉でモチベーションの高い、良質な労働者層の存在の賜物なのだな~と痛感します。

なりふりかまわず本制度の導入を推進する経団連の姿勢には、まるで今日の日本の経済が彼ら経営者の実力によってのみ達成されたものである、と言わんばかりの驕りを感じます。

とにかく、私も本制度に対し徹頭徹尾絶対反対というわけではないのですが、もっともっと議論を尽くし、国民的なコンセンサスを経た上での制度化を望みたいものです(とりあえず、ホワイトカラーエグゼプションという具体的イメージが全く湧かない名称を止めてもらいたい。「事務職員を残業支給対象外にする制度」でよいではないですか)。


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