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果てしなき旅路の果てに-邂逅編- [アメリカ食生活]

今回の旅行で初めて西海岸を訪れたのですが、そこで瞠目したのが西海岸の食べ物の美味しさです。アメリカの食べもの、特にシーフードはおしなべてBull Crap だと思っていましたが、水の都、シアトルの魚市場では近所のLaw's Foodsにおいてある腐った目をした魚ではなく、今の今まで大海原でピチピチ泳ぎ回っていた100%Fresh!!の魚が所狭しと並べられています。

そんなシーフード王国で我々が食べたのがこれ↓

ゴミの山・・ではありません。獲れ獲れピチピチのカニや海老、ムール貝やアサリをじゃがいもやとうもろこし、ソーセージと共に特製スパイスで茹で上げた逸品で、"Crab Pot"というシアトルではとても有名なお店の“THE WESTPORT”というメニューです(ちなみに値段は20ドルほど)。

このメニューには皿なんてものはなく、紙をしいたテーブルの上に、ご覧のように茹でたてのシーフードがドサッとばら撒かれます。また、ナイフとかフォークなんてものも無く、木槌と蟹の身ほぐし棒だけを与えられ、貝や海老、ジャガイモなんかをひたすら手づかみで食べ、蟹の甲羅もひたすら木槌でかち割っていくのです。

よく、料理はフォークやスプーンなどを使わず、手で食べるのが一番美味しいと言われますが、まさにその通り。大学生の時に読んだプルーストもMBAで学んだ実験計画法も全て忘れ、原始人のようにムール貝を手でこじ開け、蟹の足を木槌で粉砕し、ひたすら食べることに集中していくことによって、恍惚&忘我の境地に到達することができます。

西海岸と同様に、カナダの食べ物も侮れません。もともとイギリス文化とフランス文化によって醸成された食文化、街のレストランでパスタを頼んでも、アメリカのようなぶよぶよパスタではなく、ちゃんとアルデンテのものが出てきます。

そしてバンフやジャスパーのあるアルバータ州で有名なのが、カナダの広大な大地とカナディアンロッキーの清廉な水で育まれた極上の絹のような牧草を食べて育ったアルバータ牛。日本では殆どなじみの無いブランドですが、カナダ人に独占させておくにはあまりにも惜しいスーパーオーサムな肉牛です。

そこで我々が食べたのが、ジャスパーのTonquin Prime Rib Villageというこれまた有名なレストランの看板メニュであるプライムリブ。

写真ではスケール感が伝わりにくいのですが、左上にあるじゃがいもの大きさが握りこぶしくらいなので、肉自体の面積は恐らくチェ・ホンマンの靴底くらい、厚さも2cm以上はあると思います。

そして特筆すべきはその肉の柔らかさ・・!高田馬場のロイヤルホストのステーキの硬さが監獄の囚人のマットレスくらいだとしたら、ここのプライムリブは丸八真綿の高級羽根布団くらい、まさに郷ヒロミもビックリドンキーの柔らかさです。これで値段が30カナダドル程度。カナダ恐るべし・・。

今回の旅行には変圧器+炊飯ジャー持参で、和食2:アメリカンフード1の割合で食事していたので、従来は旅の後半でアメリカンフード拒否反応が出ていたのですが、今回は最後まで美味しく各地のアメリカンフードを堪能することができました。

とりあえず、恐らく会社人生最長と思われる3ヶ月の夏休みも今日で終わりですが、思う存分、悔いのないよう休みを堪能・完全燃焼し尽くしたと自負しています。このテンションのまま、二年次の授業も頑張っていきたいと思います。


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