スレてないですよ [アメリカ食生活]
先日MBAの学食に行った際、隣の席でハンバーガーにかぶりついていた学生が
「うめぇ!」
とつぶやいていました(勿論英語でです)。それを聞いてふと、先週チームミーティングの際に行った4ドルで食べ放題のピザ屋にて、おきゃん(「友達はいますか?」参照)がそこのサラダを食べて
「あら美味しい!」
と言ってたのを思い出しました。
今の時代、日本の学食でおにぎり食べて「うめえ!」とつぶやく大学生なんてあまりいないと思うし(「山下清か!」って突っ込まれますよね)、サイゼリヤでサラダを頼んで「あら美味しい!」なんて言う女子大生もあまりいないんじゃないでしょうか?(しかもそれが私立大医学部に所属するような、とてつもなくブルジョアジーの臭いがする女子大生なら尚更です)
つまり何が言いたいかというと、(アメリカ人の味覚が終わってるということではなくて)アメリカ人ってスレてないよな~、ということです。なんというか、物事に対する反応がフレッシュで、喜びに対する沸点がすごく低く設定されてるように見えるんですよね。
だから、ハンバーガーを食べるなんていう、アメリカ人にとっては生まれてこのかた何千回と繰り返した行為に対していまだに「うめぇ」なんていうポジティブな反応ができるし、場末のピザ屋のやっすいサラダに「美味しい」と言えることができるんじゃないでしょうか。
去年のクリスマスのときも、いい年こいたおばちゃんがサンタ帽かぶってスーパーに買い物に来てたりしてましたが、その年でよくそんなにクリスマスに高いテンションを保てるな~と思いますよね。日本だと、「お前のオカン、さっぶいな~」と鼻で笑われるのがオチですが・・・。
それに比べると、我々日本人は少しスレ過ぎているんじゃないですかね?
学食で食べるおにぎりやサイゼリアのサラダになんか何の心の動きもないし、クリスマスの季節になっても「あぁ、今年ももうそんな季節なのね」と、完全に傍観者のスタンスです(まあこれは宗教観の違いにもよりますが)。
アメリカに滞在する日本人がよく言うセリフに「アメリカのお菓子は甘すぎて食べられたもんじゃない」というのがありますが、これも思えばスレた発言です。
日本で甘さ控えめのお菓子が主流になったのなんて、せいぜいここ十数年の話ですよ?それまでは、甘~い甘~いケーキやチョコレートが庶民の憧れだったわけです。
戦後、進駐軍のジープから投げ与えてもらったチョコレートやチューインガムの甘さに心から感動した、あの頃のキラキラ輝いていた気持ちを忘れてはいけない!!そう思うのです。
渡米後半年が経過し、アメリカでの生活や授業に新鮮さを失いだした自分への戒めをこめて、来週は「『アメリカ生活の感動よ再び』強化週間」と題し、日々の暮らしへの心の感度を上げてみたいと思います。まずは手始めに、ゴールデンコラルにアメリカンフードの醍醐味を再確認しにいかねば・・・。
上記写真;狂ったように甘いゴールデンコラルのデザート達(推定カロリーは日本の3倍)
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