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Mini1の時間割 -前編- [MBA]

大抵のMBAスクールにおいては、一年次はどこも比較的きついカリキュラムを生徒に課すようですが、二年次は就職活動の為の時間を重視することもあり、一年次よりは比較的カリキュラムの負担は軽くなる傾向があります。

バブコックにおいても、去年のこの時期は今までの人生の中で最も過酷といえる日々を送っていましたが、今年は授業のコマ数が昨年よりかなり減ったことにより、かなり自分の時間が持てるようになりました。

バブコックの二年目ではセメスターごとに5科目の履修が必須となっており、それぞれの科目は週二回の授業がありますので、一週間の授業の総コマ数は10コマとなります。昨年は約13~15コマだったことを考えると、ほぼ2/3くらいに減ったわけです。おかげで復習にかけることのできる時間が増えたことによって、去年のように予習に手一杯で復習する時間が持てず、授業が消化不良のままどんどん先に進んでいく、という事態が減り、去年よりかは深く授業を学べている気がします。

というわけで(何が?)、参考までに私がMini1セメスター(8月末~10月初旬)にて履修している授業をご紹介します。

ICP(International Competitive Policy)Ⅱ
Instructor; Ram Baliga

バブコックの看板教授の一人、インド出身のラム教授によるストラテジー(企業戦略)の授業です。そもそもストラテジーというのはMBAにおけるVale Tudo(=総合格闘技)みたいなもので、ファイナンスやらマーケティングやら、MBAで学ぶありとあらゆる分野の知識を総動員して企業の競争戦略を構築するものです。従ってクラスでの講義、ディスカッションにおける抽象度、論理性の高さは他の授業の郡を抜いており、授業の理解、発言等においてかなり高度な英語運用力を求められる、インターナショナル学生泣かせの授業です。

去年のICPⅠ(ICPにはⅠとⅡがあるのです)の最終試験も5ページにわたる12問のショートケーススタディを読み、それぞれについて戦略評価を行う、しかも試験時間2時間、というソドムとゴモラもびっくり!な強烈な代物で、このせいで昨年はインド人を除くアジア人学生のうち推定8割がB-以下の成績を食らったと言われています(通称「インドラの光」事件)。

で、昨年のICPⅠが企業戦略策定における市場環境分析(Porterの5force)、企業の内部資源分析(VRIO=Value, Rareness, Imitability, Organization・・・これらのトピックについて興味のある人は下記に記載した「企業戦略論」を是非読んでみてください。企業戦略の分析、立案に有用なフレームワークが大変分かりやすく説明されており、自分の会社の競争力、現在の戦略の方向性について考えるきっかけを与えてくれる本だと思います)に焦点を当てていたのに対し、今年は企業のグローバル化の過程における競争戦略に焦点を当てた内容となっています。

幸いなことに、ICPⅡでは試験はなく、代わりに自分が卒業後に就業を希望する業界・企業を選び、その国際化戦略についてまとめるレポートの提出となっています。私は企業派遣なので自分の会社&業界について書くつもりですが、これを良い機会に、自分の会社の戦略、ひいては今後の行く末について、自分なりにじっくりと考えてみたいと思っています。

予想外にICPの説明(愚痴?)が長くなってしまったので、残りの4つの科目についてはまた次回、説明していきたいと思います・・。

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企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続

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企業戦略論【下】全社戦略編 競争優位の構築と持続

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オペレーション・ガイの集う場所 [MBA]

ついに始まったかと思えば既にもう二週間が経過している、まさしく光陰矢のごとしなバブコック生活@二年目です。

ところで、MBA二年目の生活で大きく変わったところといえば、一年目の授業はほぼ全て必修授業で、毎回同じセクションの約45名程の固定メンツの生徒で授業を受けえていたのに対し、二年目は90%以上の授業が選択科目となるため、クラスの人数、メンツ、そして教室が授業ごとにコロコロ代わることです。

つまり、小中高における履修形態から、大学における履修形態に代わったということですね。

で、当然ここはMBAなので、選択科目の内容は専攻によって分類されます。バブコックでいうと、Finance(金融),Marketing(販売戦略), Operation(生産管理), Entrepreneurship(起業),General Management(コンサルティング)の5つに大別され、それぞれの学生がそれぞれの専攻に応じた授業を履修するわけです。

で、私の専攻はオペレーションの為、当然私が履修している授業に出席している他の生徒も、殆どが同じオペレーション専攻の学生ばかりです。

ざっと教室を見回してみた感じ、オペレーション専攻の学生(通称オペレーション・ガイ)の特徴として、

1.野郎ばっかり
2.真面目で勉強ができる
3.よく言えば硬派、悪く言えば野暮ったい

が挙げられます。私自身も1.は言うまでも無く、3.の特徴も当てはまってるかと思います。2.の特徴はGPAによって客観的に棄却されますが・・。おかげで、私の履修している授業は女性が殆どいない、魁!!男塾みたいな殺伐とした雰囲気に包まれており、勉学に集中するにはとっても良い環境となっております(笑。

では他の専攻はどうかというと、

ファイナンス→男性率高し。学年内でもトップクラスの学生がキラ星の如く集まっていて、みんなの顔に「お金儲けが大好きやねん!!」って書いてある

マーケティング→女性率高し。我々の学年であるclass of 2008は特に美人が多いと言われている年なのですが、まさにその綺麗どころが全員集合している感じ。

ゼネラルマネジメント→イメージ的に申し上げると、これというやりたいことの特に無い人がなんとなくいる専攻・・みたいなイメージで、あまりパッとしない人がいる感じ。

アントレプレナーシップ→母集団不明。なんだか分からないけど、とにかくみんなで集まって秘密の相談をしてる謎の集団、みたいなイメージ・・。

みたいな感じですね。バブコックはファイナンスがメインの学校なので、やはり最大派閥はファイナンスになるようです。専攻が違う人と一緒に授業を受ける機会が減るのは残念ですが、その分、同じオペレーション専攻の人とは仲良くやっていけるように頑張りたいです。


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流れよ我が涙、とMBA学生は言った [MBA]

我がBabcockの校舎内には、至るところにオブジェや絵画が飾ってあり、時として一滴の水のように、連日の勉強で乾いた我々の心を潤してくれることがあります。

そんな数あるオブジェ・絵画の中で、年間を通じてもっとも多く目にするのがこの絵

大の男が、お母さんか奥さんか分からない女性にむしゃぶりつきながら号泣しています。
いったい彼に何があったのでしょうか・・。

この絵画、一階の教室から二階のスタディルーム(チーム用学習室)に行く階段の踊り場に飾ってあり、毎日のようにスタディルームに通う我々学生にとって、一番目に付きやすいところに飾ってあるのですが、その一等地?に飾ってある写真がこれというのは、果たして何か特別な意図でもあるのでしょうか?

絵画というのは鑑賞する人の主観によって浮かび上がってくるイメージが様々に異なると思いますが、去年、1つとして失敗できない試験を沢山抱え、落第の恐怖に怯え続けていた私にとっては、毎日この絵を見る度に「学校からキックアウト(強制退学)を宣告されて奥さんに泣き付いている自分」を常にオーバーラップさせられていました。しかも頭の中ではなぜか一青窈の「もらい泣き」のサビのパートがエンドレスでリフレイン・・。

とにかく、去年の私にとってはどう努力してもこの絵を観てポジティブな気分になることはできませんでした。むしろ、大学当局の悪意すら感じていたほどです・・。

この絵、タイトルは特にないようですが、仮に大学当局がタイトルをつけたとしたら

「↑勉強についていけなかった奴らの末路( ´,_ゝ`)プッ 」

みたいな感じになるんじゃないでしょうかね・・。
無事進級できた今現在では、もう少し冷静な状態でこの絵を鑑賞できるのですが、卒業試験間近になったら、また毎日「ええいああ 君から もらい泣き~」が頭の中でエンドレスに流れそうで恐いです・・。


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祝!UsNewsTop50校 返り咲き!! [MBA]

本日発表のUsNews Business School Rankingでバブコックが去年の51位から49位に返り咲きました!めでたい!!

UsNews America’s Best graduate Schools 2008参照

まあぶっちゃけ51位だろうが49位だろうが数字上はそんなに変わらないんですが、50位以上、以下というのはやはり大きな分水嶺になっていて、現に私の会社でも出願していい学校は50位以上のみ、となっています。

それはまあともかく、バブコックは私が受験生だった年は42位で、そこから去年51位に転落、今年ようやく49位に持ち直した、という状態で、現役生としてはせめて常に50位以内に入っているくらいの安定感が欲しいな~と思います。

10月のブログ「祝!全米MBA Top40入り!!」でお伝えしたように、Business Weekのランキングでは今年Top38校に入っていたので、とりあえずこれで二大メジャーランキングで50位以内を確保したことになります。いや~、めでたい・・。アメリカ人のクラスメイトも、「いや~、なんとか50位以内に入ってて本当に良かった・・」といってたし、Deanからも速攻で「49位取ったど~!」というメールが全生徒に送られてました。

バブコックの目下の目標は、ここからTop30を目指すことらしいです。何をどのようにすればランキングが上がるのかよく分からないですが、頑張って欲しいものです・・(他力本願)。


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Forever! Quantitative Methods!! [MBA]

ついにこの日がやってきた!

Babcok 1st yearの学生が最も恐怖する科目、「Quantitative Methods(統計学)」の成績が発表されました!今回だけは特別に(?)成績を公開させていただきますと、なんとか滑り込みの「B」!

そんなショボい成績で威張るな!とのお叱りが飛んできそうですが、他校よりも厳しい成績評価で知られるBabcockにあっても、この授業はとりわけ厳しいことで知られており、自分の周りでヒアリングした感じでは、恐らくクラスの2~3割がB-かC+をくらっていると思います。逆に、B+やA-を取れてるのは恐らくクラスの1~1.5割、といったところではないでしょうか・・。

しかもこの科目は4単位!ということで、この科目でB-やC+をくらうことは即ち、EconomicsやIT, Communication等の2単位の科目で2回、B-やC+をくらうことを意味するので、もともと成績のよくない私にとってはまさしく脅威、鬼門、悪の枢軸・・とにかく非常によろしくない、毎回授業に出席するたびに寿命が縮まる「恐怖新聞」のようなクラスでした・・。

この科目、まず内容が難しいこともあるのですが、それ以上にパーティシペーションの比率が高く(名目上は全成績の20%となってるのですが、実質的には50%くらいの比率があると噂されています)、かつ授業中のパーティシペーションが非常に困難であることが余計に成績を下げる要因となっているようです。

他の教授ですと、授業中に結構ショボい質問や間違った意見を言っても「う~ん、まあそういう考え方もできるね・・OK!」と寛容に受け止めてもらえるのですが、この教授はそういう意見は露骨にシャットアウトするオーラを出しており、下手すりゃ点数下げられそうなプレッシャーを発しているので、到底思いつきで発言できるようなレベルではありません。また、生徒に手を上げさせてから当てるのではなく、「早く言った者勝ち」タイプの授業なので、比較的簡単な質問は、教授が口に出した2秒後には反応の早いアメリカ人生徒が挙手することも無く発言し、答えを言ってしまいます。

そんなこんなで、年末に発表された私のクラスパーティシペーションの中間成績は、10点中8点で「B」のところが「0点」・・。寒風吹きすさぶノースカロライナの地で、早くも絶体絶命の窮地においこまれてしまいました・・。

止む無く教授の部屋を訪ね、「このままでは成績がヤバいのですが、何かimproveするためのアドバイスをいただけないでしょうか・・」と藁にもすがる思いで嘆願?しにいったところ、

「アドバイスなどない。なぜなら統計学に近道はないのだから・・right ?」

と訳の分からないアドバイス?をもらい、返す言葉も無く、すごすごと撤退した苦い記憶があります・・。

しかし先輩から「冷たくされても何度も通うことが大事!」と言われ、年が明けてからは嫌々ながらも 何か適当な質問を見つけては、何度か彼の部屋を訪問しました。(ちなみにコツとしては、本当に分からないことを聞きにいくと彼の説明を聞いても理解できず「こいつ頭悪いな・・」と思われて本当に嫌われてしまうので、実はうすうす分かってることを質問し、「そうか、それは~ということなんだね?やっと理解できたよ!アンタは最高の教授だ!」といった「大人のリアクション」をすることが重要なようです)。

この科目、最悪CかC-も覚悟していただけに、まさに地獄に仏、命拾いの成績評価でした。とりあえずこれで、二年生進級への道が少しは開けてきたか・・?


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授業紹介③Management Communication [MBA]

科目名;Management Communication

講師;Bill Davis

単位数;2 Credit

授業内容;
Cross Cultural presentation
Individual Presentation
Point Counter Point Debate

Grading (成績評価);
Cross Cultural Presentation 25%
Individual Presentation 25%
Point Counter Point Debate 30%
Executive Summary 10%
Class Participation 10%

総評;
「英語を使って人前で話す」ことが成績のほぼ全てという、日本人にとってはある意味最もきつい科目です。もちろん会社ではプレゼンも何度もこなしたことがあるし、人前で話すこともそんな嫌いではないほうなのですが、やはりそれが英語となると全然話が違います。
アドリブで説明を加えるなんて勿論無理なので、とにかくマシンのようにセリフを覚え、練習を繰り返すのみ、です。時間を計り、身振り手振りや目線に気を配りつつ、感情を込めて話す練習を一晩で数十回もやりましたが、教授のフィードバックには「まるでロボットが喋ってるようだ」と・・。
しかし意外だったのは、アメリカ人もプレゼンの前はやはりちゃんと練習してるということでした。彼らは生まれると同時に人前でうまく話すことができるように出来てるのかと思ってましたが、やっぱり地道な下積みあってのものなんですね~。
私も日本語のプレゼンだとむしろ適当にゴマカしが効くせいで練習なんかしたことなかったのですが、きちんとしたプレゼンにはやはりちゃんと時間を計って練習したりすることで、全然クオリティが違ってくるんだな~と実感しました。
教授はさすがにコミュニケーションを教えるだけあって、面白いというか底抜けに明るいというかアホというか・・(笑)。基本的に暇な人らしく、オペレーションの授業の工場見学にも全然関係ないくせに「わ~い!工場見学だ工場見学だ~!」といいながらバスに乗り込んできてました・・(ちなみに60歳過ぎた爺さんです)。

格付け;
授業のキツさ;B(キツいのはプレゼンの前日くらい?)
授業の有用性;B+(プレゼンにはキチんと準備をして臨むことが重要!)


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授業紹介②Managerial Economics [MBA]

科目名;Managerial Economics

講師;Rick Harris

単位数;2 Credit

授業内容;
Market Equilibrium Analysis
Supply & Demand Determinants in Product and Service Markets
Transaction Demand/Supply of $ as Foreign Exchange.
Managing Export Mark-up Decisions
The Principal-agent Problem in Managerial Contracting
What Maximizing Capitalized Value Is and Isn’t?,
Price and Income Elasticities of Demand/Revenue Management
Value Proposition and Profit-Maximizing Pricing
Interpretation of Demand Regression Results
Specification and Estimation of Sales Response
Measures of Production Efficiency
Costs and Choice: Marginal Decisions versus Break-Even Analysis
Competitive Output and Capacity Adjustment
Prisoner's Dilemma in Oligopoly Decision Making
Sequential Games of Tactical Rivalry
Entry Deterrence and Rival Accommodation Games
Differential Pricing Techniques

Grading (成績評価);
Team assignment 40%
Pop Quiz 20%
Final Exam 40%

総評;
「何言ってる分かんね~」の一言につきます。サウスパークに出てくるマッケイ先生の「んけぇ~い?(OK?の意味)」みたいに「声が篭ってる+訛ってる」でとにかく何を言ってるか聞き取れません。そしてそれ以上に授業内容がムズイ!ちょっと気を抜くと、いつの間にか黒板いっぱいに暗号のような数式が書き込まれています。勿論全く意味が分かりません。まあ試験にも出ないんですが・・。授業の難解さとは裏腹にグレーディングは甘めですが、最後の試験は本当に難しい・・。先生自体もいかにもアカデミズム出身、という感じの人なので、あまりビジネスのお役立ち度は感じられません。

格付け;
授業のキツさ;A-(いっそ無意味なくらいに難しい・・)
授業の有用性;C+(日本の大学の授業みたいな感じです)


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授業紹介①:Accounting [MBA]

MBAでは一年を4つの期間に分けて授業を構成しているところが多く、バブコックの一年もMini1、Mini2、Mini3、Mini4と呼ばれる4つの学期に分けて授業が開講されたり成績がつけられたりします。で、つい先日Mini3と呼ばれる学期が終了し、いよいよMBA一年目最後の学期であるMini4が始まりました。

というわけで、これを機に今まで自分が学んだことのメモも兼ねて、Mini3までに終了した科目の内容と感想を簡単にご紹介したいと思います。まずは一番最初に私がMBAの洗礼を受けた科目、Accountingから・・。

科目名;Accounting

講師;Ken Middaugh & Stephen Bryan

単位数;3 Credit

授業内容;
2人の教授がFinancial AccountingとManagerial Accountingのそれぞれ異なる分野を担当する科目。全30講義

Financial Accounting
・Accounting cycle
・Adjusting entries
・Accounting Principles
・Present Value
・Cash Flow Statement
・Receivables
・Inventory
・Fixed Assets
・Investments
・Bonds
・Leases
・Income Taxes
・Pensions
・Owners’ Equity
・Corporate Governance

Managerial Accounting
・Introduction to Management Accounting
・Cost Behavior
・Break-even & CVP Analysis
・Cost Systems
・Activity Based Costing (ABC)
・Relevant Costing
・Strategic Cost Analysis
・Review of Management Accounting

Grading(成績評価);Financial Accounting 60% + Managerial Accounting 40%
 Financial Accounting内訳 Pop Quiz 50% + Final Exam 50%
 Managerial Accounting内訳 Class Participation 40% + Final Exam 60%

総評;
Financial Accountingについて
会計初学者+英語非ネイティブの私にとっては非常に厳しい授業でした。会計のよく分からない概念や仕分けをこれまたよく分からない英語の教科書を読み解いていくのには想像を絶する時間と苦労がかかります。内容的には、基本的な仕分けからキャッシュフロー計算、年金計算なんかまでを浅く広くやる感じですが、ポップクイズも結構ひねってくるし、Final Examは試験中に泣き出したくなるような難しさ・・。授業ではSEC(米国証券取引委員会)のサイトに入って10K等の財務諸表からデータを引っ張り、自己資本比率なんかのレシオを計算したりするのですが、試験では年金やオフバランス取引の数字等を探しだせ、なんていう問題等が出て凍りつきました・・。勿論採点も厳しく、成績評価もそれなりにシビアです。「手心」という言葉を全く知らない教授ですね・・。

Managerial Accounting
バブコックの教頭先生的存在、ケンミドーが一年間に一ヶ月だけ教鞭を取るのがこの授業です。Class Participationが成績評価の40%を占めるというまさに「日本人殺し」の授業で、私も最初の7~8回の授業のうち2~3回発言し、中間成績(パーティシペーショングレードについては講義の半分を終了した段階で中間成績が発表され、あまり発言していない生徒に対して「喝」を入れるようです)で「B-」が来たので、残りの授業でもう一回だけなんとか発言し、これで「B」は堅いな~と思ってたら、最終評価は「C+」でした・・。授業自体は非常に熱心かつ情熱的に教えてくれるのですが、如何せん私はまだ渡米一ヶ月目ということもあり言ってることが殆ど聞き取れず、家に帰って教科書で復習する毎日でした。Contribution Marginや直接&間接原価計算、ABCの概念とはどれも非常に為になったのですが、如何せん完全に消化不足で、試験では見事に撃沈・・。危うく一年目にして日本に強制送還されそうになりました・・。

格付け;
授業のキツさ;A(二度と会計なんか勉強したくない!と思わせてくれる科目です)
授業の有用性;A(財務&管理会計の基礎的理解はサラリーマンの基礎教養にして必須だと思いました)


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たったひとつの冴えたやり方 [MBA]

今や会社でも大学でも、殆どの配布物は紙のハードコピーと同時にWord、Excel、Power Point、PDF、あるいはメールの形式で配布されていると思いますが、そうなると肝になってくるのがそれらの書類からの情報検索です。

紙媒体のみだと書類の山をひたすらパラパラとめくるしかありませんが、データだとそれぞれのソフトウェアについている検索機能を使えば、該当ファイルの中にあるキーワードをズバッと検索できますよね。

しかし、意中のキーワードが果たしてPDFのテキストにあるのかExcelのスプレッドシートにあるのか検討がつかない・・、そんな場合に便利なのが「Google Desktop」です。

ブラウザ上からキーワードを入力すると、メールだろうがPDFだろうがExcelだろうが、自分のPC内に存在する全てのファイルからキーワードにヒットするものを引っ張り出してきてくれます。

勉強中、ふと気になったキーワードを検索してみると、以前の授業で配布された資料や、畑違いと思っていたジャンルのクラスの資料からも意外とヒットしてきます。つまり、必要な情報プラスアルファで自分のデスクトップに眠っている情報も引き起こしてくれるわけで、勉強中に「おお、これは!」と新たな発見に出会うこともしばしばです。

これって当然、自分のデスクトップだけじゃなくて、会社全体のPCやDBに適用できれば、ナレッジマネジメントにもかなり効果があるんだろうな~と思います。

Googleの提供するツールは、Google MapといいGoogle Earthといい今回のGoogle Desktopといい(あとGmailも)、「これぞ文明開化!」というか、ITの醍醐味というものを堪能させてくれる機能に優れてますよね。

特にGoogle Earthは、ふと勉強に疲れたときに、日本の実家の周辺とか学生のときに住んでた街とか卒業旅行で行った国で歩いた路地とかを懐かしく思い出したりして、つかぬ間の夢想に至るのに最上の娯楽ツールです。

う~ん、どこか遠くにいきたい・・。


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永遠も半ばを過ぎて [MBA]

春学期最大の難所?Quantative Methodの試験が終わりました。

この科目、年間通じて約40回の講義があるのですが、試験範囲は「entire course」、そして問題数は3時間の試験時間内に20問!1問につき約9分という換算です。

で、試験本番ですが、これがとにかくきつかった・・。

まず問題文を読むところから始まるのですが、先日のブログでご説明したように、とにかく文章が分かりにくい!。

また、記述問題に混じって選択問題も3~4問ほどあったのですが、いきなり問題文の下にA~Eの記号のついた短文が並べてあるだけで、下記から選べともなんとも書いていない為、ある人は何かの前提条件が列記されているのかと思い込み、ある人は複数回等可と思ってしまう始末・・(勿論複数回答不可とは書いてないんですが、まあ正解の選択肢は一つなんだと思います)。

で、問題の意図を理解した後は、ひたすら電卓を叩き、正規分布の図を描いたりDecision Treeを書いたり計算式を書いたりManagerial Interpretation(=経営者として、計算結果からどのような解釈、判断をするか、という記述)を書く!書き続ける!

この作業を180分間で20回(正確には1問放棄したので19回・・)繰り返したわけですが、とにかく疲れる!途中、12~3問目で2時間が経過し、「あっ!時間が足りない! まずいっ!!というかまだ8問もあんのかよ・・もういいよ・・」といった、あせりと諦めの境地に至りますが、とにかく最後まで解き続けました。

いずれの問題もそこまで難解なものではなかったと思うのですが、やはり過去の練習問題に習熟してないと反射的には解法が浮かばないようなものだったと思います。Open Note & Open text(教科書ノート持込可)だったので、分からない部分は試験中にノート見ればいいや~と甘く見てた人は、恐らく時間が全く足りなくなる破目に陥ったのではないでしょうか・・。

試験後は寝不足と疲労がたたって、3階にある教授のメールボックスに解答用紙を投函しにいくのにも足がふらつくほどでした。

その後、その足で隣町のGreensboroに外出し、さらにその後、キャンパスビジット中のアプリカントの方との飲み会に出たのですが、さすがに眠気と頭痛、そしてアルコールのせいで途中でダウン・・アプリカントの方には大変申し訳なかったのですが、途中で退席させていただきました(頭痛&吐き気で朦朧としている中、「食べ物を前にして帰るなんてハイペリオンさんらしくないな~!ハハハハッ!!」という声が聞こえた気もしますが・・)

ということで、昨日の試験の熱気も冷めやらぬ中、今週末はIT ManagementのTake home exam(持ち帰り試験)です。この試験も、問題の2番が「今までの授業の中で扱った4つのケーススタディに出てきたCIO(IT担当役員)と今回のケーススタディのCIOの功績を比較し、ランク付けせよ」とのこと・・つまり4つのケーススタディも全部読み直せってことですね・・。

しかし、この試験が終われば待望の春休み!とりあえずもうひと頑張りです。


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