SSブログ

MBA卒業後の年収? [MBA]

先日、学校の就職課より去年の二年生の卒業後の年収統計が発表されました。メールにはマル秘とか部外秘とか特に書いてなかったので、ちょっとこの場を借りて公表してみたいと思います。

まず最初に、MBAに入学する前の彼らの年収についてですが、

Mean(平均) ;$45,559
Median(中央地); $39,000

日本円($1=115円)に直すと、それぞれ520万、448万、となります。入学時の平均年齢がだいたい26~27歳なので、同年齢の日本の平均的なサラリーマンよりはやや高いですね。

そんな彼ら(彼女ら)の年収が、二年間のMBA課程の教育を修了した後では、

Mean(平均) ;$81,103
Median(中央地); $84,000

日本円($1=115円)に直すと、それぞれ932万(1.8倍)、966万(2.1倍)、となります。30歳にも満たない若者の給料としては、日本比で考えると破格な金額であります・・。

ちなみにおおまかな内訳としては

$90,000 - $110,000 39.3%
$70,000 - $89,999  39.3%
$47,000 - $69,999  21.4%

という感じで、実に40%近くの生徒が$90,000(日本円で一千万円以上)の年収を提示されていることになります。おそらく、$90,000以上の年収を提示された生徒の殆どが銀行、証券やコンサルティング等、いわゆる日本でも平均年収の高い業界にて職を得た人たちだと推測されます。

オペレーションやマーケティングの職種はそれよりもう少し低い年収になるようですが、それでも軒並み日本円にして800万以上の年収を稼ぐのだからたいしたものです。

ただし、これらの金額は健康保険や家賃補助等の福利厚生が殆ど付与されないという条件のもとの金額と推定されますので、手厚い福利厚生とはまた別口で年収が提示される日本と比べれば、同じ年収額面でも可処分所得は数割は違ってくると思います。特に、NYやLA等の大都会は家賃も強烈に高い(日本の1.5~2倍くらい?)ので、ウォール街等の大都会に職を得た人は、法外な家賃支出を余儀なくされると思います。

しかし、それにしてもすごい平均年収・・。二年間、学校に通うだけで幹部候補扱いとなり、かつこれだけの年収を提示されるというのは、ブルーカラーとホワイトカラーの待遇の差が殆どない日本のサラリーマンには異様な光景に映ります。

自分の帰国後の推定年収を考えると・・。




・・・・・・・・。






・・・・・・・・・・・・・・・・まあ同じくらいかな。









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すいません、今、ものすごい嘘をつきました・・・。



バブコックの学費は二年で$60,000くらいするのですが、これらのデータを見ると、十分費用対効果はありますよね。っていうか、入学試験で優秀な成績を納めた人はこれらの学費すら全額免除されるケースもあるのですが、そういう人の人生って一体なんなんでしょうね?っていうかむしろ自分の人生って一体なんなんだろう・・・?

MBAにいると、本当にお金のことについてよく考えさせられる・・そんな風に思った秋の一日でした。


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 2

NO NAME

おもしろいね。
日米の共同調査によると、学歴で年収に差がつくことに、
アメリカ人はすごく肯定的、日本人は否定的だそうだ。
私見を言えば、アメリカの大企業の経営者の年収は高すぎると思う。
ごく短期間だけ経営トップにいる人が、一般社員の何千倍もの所得を得る理由って、たぶん誰も正当化できないでしょ。
アメリカンドリームというより、社会の病気だと思う。
ガバナンスなんてあったもんじゃない。

さて、週刊ダイヤモンドの12月8日号は「警備産業特集 その3兆8千億円市場に迫る」みたいな内容だったよ。
業界の未来をしっかり勉強して、年収アップにつなげよう。

ふくやま
by NO NAME (2007-12-31 18:24) 

ハイペリオン

ふくやまさん(このハンドルネームの由来何なの?)、あけましておめでとう。

個人的にアメリカ社会の病気だって思うのは、昨今ニュースで騒がれてる、何十億も報酬貰ってるっていうトップのいる会社が、揃いも揃って社会的な利益を産んでないことだと思う。

4大証券しかり、石油メジャーしかり・・。

彼らによって世の中が良くなったという話を聞いたためしが無いし、彼らも世の中を良くしようなんていう考えをもって仕事してないんだと思う。

なんていうか、ビジョンが無い気がするんだよね~。よりよりクオリティ、より安い価格をより多くの人に提供しようっていうような、社会に対して開かれているビジョンが無い。

石油メジャーなんてホームページにはそんなビジョンが書いてあったりするんだけど、とにかくガソリンの値段はどんどん上がるし、その一方で経営トップは過去最高額の報酬を貰っている(笑)。

証券業なんて、まさに金で金を産むなんていう罰当たりな錬金術で口に糊しているわけで、そんなの俺に言わせると牛に肉骨粉食べさせて利益を上げてるのと一緒で、いつかきっと狂牛病みたいな恐ろしい罰が当たるに違いない・・と思ってる(笑)。

やっぱり、10年経った今でも大事なのは「経済循環&社会貢献」ってことだよ(笑)。Hさんのオルグは少なくともこの点においてのみは正しかったと今も思っている。他は間違いだらけだったけど・・。

あと、自分自身、MBAみたいな資本主義の牙城みたいなところで勉強すればするほど、技術論ばかりが先行して精神論的な部分がおろそかになってきている気もする。働くことの意味、とか企業の存在意義、とか、就活時とかに考えていた部分が。

そういうのを省みないまま、ひたすらテクニックばかりを詰め込んでMBAを卒業した昨今のアメリカ人の経営者層、というところにも病巣が潜んでいる気がするね。

思うに、彼らはまず「資本論」を読むところから始めるべきなんじゃないだろうか?(笑)
by ハイペリオン (2008-01-02 22:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。